本書は、回折光学素子の実現を支える大きな要素である微細加工技術と数値解析・設計技術のうち、数値解析にフォーカスして基礎から最先端までをつなぐ解説を行うものです。
基礎から設計、作製、応用にわたるDOEの体系的な知識を身につけることが可能なだけでなく、先端応用に携わる研究者にとっても多岐にわたる応用事例により新たなシーズへのヒントとなる内容となっています。
  発行 : 丸善出版(株)
体裁 : A5 260ページ
刊行 : 2011年12月20日
定価 : 5,040円(税込)
ISBN : 978-4-621-08471-7
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目次
1. 序章
1.1 はじめに
1.2 回析から回析光学へ
1.3 DOEの種類と数値計算法
2. 近似理論に基づいたDOEの数値解析
2.1 光線追跡法を用いたDOCの数値解析
2.2 波動光学に基づいたDOCの数値計算
3. 電磁波光学に基づいたDOEの数値解析
3.1 電磁波解析の種類と特徴
3.2 厳密結合波理論
3.3 時間領域差分法
3.4 ビーム伝搬法
4. DOEの製作・応用
4.1 DOEの作製法
4.2 光計測への応用
4.3 情報通信分野への応用
4.4 DOEの画像処理分野への応用
4.5 DOEの応用と展開
付録
索引
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監修
小舘香椎子
(日本女子大学名誉教授)
神谷武志
(東京大学名誉教授)

執筆者
岩井広成 (サイパネットシステム(株))
Werner Klaus ((独)情報通信研究機構)
岡恵子 ((株)日立製作所)
岡本勝続 (アイディ(株))
神谷武志 (東京大学名誉教授)
小舘香椎子 (日本女子大学名誉教授)
駒井友紀 (日本女子大学)(執筆時)
高山佳久 ((独)情報通信研究機構)
中山朋子 (日本女子大学)
橋本信幸 (シチズンホールディングス(株))
羽根一博 (東北大学)
藤野誠 ((株)トプコン)
渡邉恵理子 (電気通信大学)
50音順(2011年11月現在)
第1章では本書の概要をスケッチするとともに回折光学の基礎となる概念を整理し、全体の導入部とします。
第2章と第3章では幾何光学近似、スカラー波動光 学近似、ベクトル電磁波光学の近似理論を取上げ、対象デバイスに適した手法を明確にするとともにそれぞれの手法の適用例を具体的に解説します。
第4章では 回折光学素子作成のための微細加工技術について概観し、また、数値計算法を用いたDOEの応用例として、全光スイッチングモジュール、顔画像認識装置、すばる望遠鏡用高分散分光素子や導波路型小型分光センサなどの具体的な装置の流れや試作デバイスの評価結果を紹介します。




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